今日は朝からよく歩いた。
気がつけば二万歩近くになっていた。
宿に戻ってそのまま休もうかとも思ったが、結局Grabを呼んで夜の街へ向かった。
夜の街へ出るのは毎回少し迷う。
お金がかかるからだ。
パタヤは歩くだけなら無料でも、一杯飲めばそれなりにお金は減っていく。だから今までどちらかというと避けてきた。
それでも今日は行こうと思った。
長期滞在しているのに、夜のパタヤをほとんど知らないまま帰るのも少し違う気がしたからだ。
今回の旅は思った以上にお金を使っている。
もちろん毎日贅沢をしているわけではない。
宿は比較的安い場所を選び、食事も地元の食堂が中心だ。
それでも長い旅になれば支出は積み重なる。
しかも、この先もまだ一か月以上旅は続く。
だから「今日は飲みに行くべきか」「ここでお金を使っていいのか」と考えることは少なくない。
そんなことを考えていると、ふと気付いた。
自分はまだまだ行きたい場所がたくさんある。
エジプト。
南米。
ヨーロッパ。
アメリカ。
中央アジア。
どれも体力があるうちに行きたい場所ばかりだ。
歳を重ねれば行けなくなるわけではない。
でも、長時間の移動や標高の高い場所、治安や環境を考えれば、やはり今のほうが挑戦しやすい。
一方で、お金のことも気になる。
旅を続けるほど現金は少しずつ減っていく。
投資は今のところ順調で、資産全体は大きく減っていない。それでも現金残高だけを見ると、不安になることがある。
毎月の配当は、今回の旅のために少しずつ貯めてきたものだ。
旅先でその配当を使いながら、「こういう使い方をするために投資を続けてきたんだ」と思う一方で、「このままで大丈夫だろうか」という気持ちもどこかにある。
でも、考えてみれば、自分は何のために資産を築いてきたのだろう。
数字を増やすためだろうか。
それとも、健康なうちに世界を歩くためだろうか。
もちろん無計画に使うつもりはない。
将来への備えは必要だし、安心して暮らせるだけの余裕も残しておきたい。
それでも、お金は使わなければ人生の景色は変わらない。
資産を守ることと、人生を楽しむこと。
その間で揺れながら、自分なりのちょうどいいバランスを探している。
たぶん、この旅は世界を巡る旅であると同時に、お金との付き合い方を見つめ直す旅でもある。
そして今の自分が出した答えは、お金を増やすことよりも、体力のある今しかできない旅を優先したいということだった。
資産は人生の目的ではない。
人生を豊かにするための手段なのだと思う。


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